小説

公園にいる

今私は公園のベンチに座っている。時間帯は夜なのだろうか、暗い。だが真っ暗ではなく、うっすら明るさがある。早朝なのだろうか?夕暮れなのだろうか?わからない今何時頃なのかわからない。自分がなんで今公園にいるのかわからない。いつからいるのかわか…

中古のスカウター

俺は意識高い系下級戦士ソルジャー。最近一人前の戦士ならやっぱりスカウターのひとつでも持ってなきゃいけないなと考えている。しかしスカウターの値段は高く、貧乏人の俺にはなかなか手が出せない代物だ。 ある日のこと、ネットで安いスカウターがないか探…

映画館の夢

俺は映画館で映画を見ている夢を見ていた。この夢はもう数えきれないくらい見ている。 館内には二人しか客はいなかった。俺と四席くらい前にもう一人。多分男だろうが顔はわからない。 映画の内容はなんかよくわからないが、19世紀のアメリカを舞台にしたよ…

おわかりいただけただろうかVSコンビニアルバイト

これは、元コンビニエンスストアアルバイトのAさんが、実際に体験した(かもしれない)出来事である。 某コンビニエンスストアにニット帽をかぶり、サングラスとマスクをした全身黒ずくめの男が入ってきた。黒ずくめの男は、店内をウロチョロし、商品を手に…

聞いてますか?聞いてますか?

ある夏の暑い夜のことだった。家でネットサーフィンをしているときに知らない番号から電話がかかってきた。俺は無視した。それから30分も経たないうちにまたさっきの番号から電話がかかってきた。もちろん俺は無視した。 夜中の12時過ぎ、俺は眠りについた。…

デカイ猫が寝てる

俺はいつものように寝ていた。寝ながらイビキがうるさいなーと思いながら寝ていた。俺もイビキってかくんだなぁ。自分のイビキってわかるもんなんだ。それにしてもうるせえなー。 ハッ 目が覚めた。イビキが聞こえる。俺は起きたぞ。なぜイビキが聞こえる?…

キャット探偵事務所(3)

結局ジャデンラスに向かうことになったチーズたち。二時間半の時間をかけ、ついに到着した。 ここから先はジャデンラス地区立入禁止と書いてある立て看板の先に見える景色は、森林が生い茂って先を進んでみなければなにがあるかわからなかった。 ミカサ「つ…

キャット探偵事務所(2)

謎の男からの立入禁止区域ジャデンラスまで荷物を届けてほしいという依頼を受け、チーズたち三人はジャデンラスに車で向かった。 ミカサ「あのーまだ移動してから十分ぐらいしか経ってませんけど、せっかく買ったハンバーガーが冷めちゃうんで、どこかに車止…

キャット探偵事務所(1)

プルルルルルル 今日は朝の10時からキャット探偵事務所に電話が鳴り響いた。この時間の電話は珍しかった。 「はい、こちらキャット探偵事務所」電話を出たのは若い女性社員のピンクリンだ。 「そちらに荷物を届けさせてもらった。その荷物をある人物のもとに…